約51万3千平方キロメートルと日本の約1.4倍におよぶその国土は首都バンコクと76県からなりますが、
以下のように地理的・文化的に異なった特徴をもつ5つの地域に分けることができます。
タイ王国の首都
タイの政治・経済・教育・文化の中心であり、近年では「東南アジアのハブ」と称される先進的な国際都市へと成長を続けています。
高層ビル群や巨大なショッピングモールなどの活気あふれるビジネス街と王宮や仏教寺院の数々が密集する旧市街のラッタナコーシン地区や、東洋のベニスと言われた運河沿いなど古今の歴史と文化が見事に調和した都市です。
バンコクのおすすめスポット
ワット・プラ・ケオ
ラーマ1世が現在の王朝チャクリー王朝を開いたときに護国寺として建てた寺院です。寺院内に祀られているヒスイで作られた66cmのエメラルド・ブッタがまるでエメラルドのように輝くことから、エメラルド寺院とも呼ばれています。
ワット・ポー
王宮の南側にある全長46mの金色の涅槃仏とタイ古式マッサージで有名なバンコク最古の寺院です。涅槃仏足の裏には、精緻な螺細細工で仏教の世界観が描かれています。東洋医学に基づくタイ古式マッサージの総本山にもなっております。
ワット・パークナム
アユタヤ王朝時代に作られた歴史ある王室寺院で、寺院の最上階にはエメラルド色の仏塔とアートのような仏陀の生涯図の天井画が描かれており、他の寺院とは一線を画す世界観は、美しく神秘的なことからフォトジェニックスポットとして注目が集まっています。
バンコクの主なエリア
アユタヤ~栄華を極めた水の都 世界遺産の街~
古都・アユタヤはタイ国民の主要な水路チャオプラヤー川が悠々と流れ、水路に囲まれた水の都。
1350年にウートン王が建都しその後417年間、豊かで華やかな文化を育んだアユタヤ王朝の首都です。点在する荘厳な寺院や宮殿、素晴らしい建築美を誇る歴代王の離宮、かつて栄華を極めた古都の壮大な歴史が眠る遺跡の街・アユタヤ。
現代にその当時の姿を伝える荘厳な遺跡群は歴史公園として整備され、1991年にユネスコ世界遺産にも登録されたこの都市はタイの歴史を物語る上で欠かすのことのできない重要なスポットです。のどかな田園、水上マーケットで出会う素朴で活気ある人々の微笑み、夕刻にライトアップされる遺跡の数々。歩みを進めるたびに、美しい光景が心に染み入ってきます。
カンチャナブリ~歴史の物語に魅了される緑豊かな国境の地~
バンコクから西に約130㎞、タイで3番目に大きな県であるカンチャナブリ―は先史時代から人が住むなど歴史も古く、映画「戦場に架ける橋」の舞台となったクウェー川鉄橋でも知られています。
多くの国立公園を擁するこの地では、現在も美しい自然が残されており、西側をミャンマーと接する国境の街サンクラブリーには、仏教を熱心に信仰するモーン族やカレン族の人々が昔ながらの素朴な暮らしを営み、独自の文化に触れることができます。
ホアヒン/チャアム
~王室御用達リゾートでゆったりとした至福時間を~
バンコクの南西、タイ湾に面する海岸沿いに位置するホアヒンは王室の保養地として古くから発展した優雅な気品漂うリゾート地。
ホアヒンに隣接するチャアムはもともとは静かな浜辺の漁村でしたが、ホアヒンにつづいて別荘がつくられるようになり、モダンなビーチ・リゾートや高級ホテルなどが集まる現在の街並みとなりました。静かな白い砂浜、南国の太陽に映える名門ゴルフコースの芝生、新鮮なシーフードを提供するレストラン、野生動物の観察にトレッキングと大自然を満喫できる国立公園。都会の喧噪から離れ、ゆったりした上質な空間が心と体を癒してくれます。
パタヤ~バンコクから日帰りで行けるビーチ
バンコクからバスで約2時間、スワンナプーム国際空港からは約1時間半で行くことができるため、非常にアクセスがよく多くの観光客が訪れます。
かつてはタイ湾に面する小さな漁村でしたが1960年代にリゾートとして整備が進められたことにより、美しいビーチとマリンスポーツを年間を通じて楽しめるだけでなく、ショッピングやナイトライフなどのエンターテイメントも楽しむことができます。
パタヤのあるチョンブリー県では、タイ在住の日本人が多く住み工業都市として知られるシーラチャなどの都市があります。
チェンマイ~北方のバラとも称されるタイ第2の都市~
1296年にランナー王朝の初代メンラーイ王により新しい首都としてピン川のほとりに建設され、タイ北部の言葉で「新しい街」という意味を持つ名前を付けられました。
また、タイ最高峰ドイ・インタノンをはじめ雄大な山々と豊かな緑に抱かれ、その美しい景観から「北方のバラ」と称えられる美しい古都でもあります。
モン族やタイヤイ族、ビルマ族などの様々な民族が交流しており、建築や仏像の様式、言葉や料理、工芸の分野などでタイ北部で独自の文化や伝統が育まれています。
スコータイ~タイ初の独立王朝として華麗な時代が刻まれた地~
スコータイ王朝は、13世紀後半、第3代王の時代にその勢力が絶大なものになり仏教の普及に尽力し、多くの寺院を建造。そこからタイの文化芸術の古典様式が花開き、タイの文字や文学が生み出されるなど、現在のタイの礎を築き上げました。スコータイ王朝時の首都スコータイを中心に、当時栄えた周辺の都市を含めて世界遺産になっています。当時の栄華をしのばせる荘厳で美しい遺跡群は東南アジアで最も価値のある史跡の一つで必見です。
プーケット~タイ最大のリゾート地
タイ南部のアンダマン海に面するタイ最大の島で、エメラルドの海と真っ白な砂浜の美しさから「アンダマン海の真珠」とも呼ばれており世界有数のリゾート地として多くの観光客が訪れます。
年間を通してマリンスポーツが盛んですが、島内の77%を山地が占めており地形を利用したトレッキング、川下りやゴルフなども楽しめるマルチリゾートとして楽しむことができます。
島南東部のプーケット・タウンでは、貿易拠点として反映していた時代から移民の交わりにより文化が調和され、おしゃれなカフェやSNS向けの撮影スポットなどがたくさんあります。
クラビ~神秘的な自然がある秘境のビーチリゾート~
切り立つ石灰岩の岩壁、紺碧の海、ダイナミックな自然に囲まれた究極のフォトジェニックリゾート、クラビ。沖合に点在する130以上の島々を船で訪れるアイランドホッピングはクラビ最大の楽しみの一つです。またカヌーやシュノーケリング、ロッククライミングや川下り、温泉など「自然を悠々と楽しむ」スタイルのアクティビティが充実しているのも特徴です。
サムイ島~ココナッツアイランドと呼ばれるビーチリゾート~
全島のほとんどがココナッツの木で覆われていることから、別名「ココナッツ・アイランド」と呼ばれるサムイ島。かつては静かな漁村でしたが、今やプーケットに次いでタイを代表するビーチリゾートとして発展を続けています。自然景観を損なわないようココナッツの木より高い建物の建設を禁じており、豊かな自然をがそのままの姿で残っているのも魅力です。
オンザビーチのリゾート施設が主流で、コテージタイプや近年は隠れ家的な雰囲気を持つブティックリゾートも増え、多彩なリゾートスタイルを楽しむことができます。
ピピ島
~映画「ザ・ビーチ」の舞台になった
マヤベイのビーチが有名~
サンゴ礁に囲まれたピピ諸島はクラビ本土から南へ約42㎞、スピードボートで約90分。タイ有数のダイビングスポットで世界中からダイバーが集まっています。ピピ島の島々は切り立った石灰岩の断崖絶壁に囲まれており、これらの岩に囲われるようにできた絵に描いたように美しい入り江、エメラルドグリーンに輝く海の景色と断崖絶壁のコントラストが大きな魅力となっています。
タイ王国
バンコク※正式名称:クルンテープ・マハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
東南アジアに位置し、国土面積は約51万4000平方キロメートルでミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接している。
タイは熱帯性気候です。年間の平均気温は約29℃で、バンコクでは一番暑い4月の平均気温が35℃、一番涼しい12月の平均気温が17℃です。
季節は11月~2月の乾期、3月~5月の暑期、6月~10月の雨期(グリーン・シーズン)があります。
約6,600万人
民族的には、タイ族が約85%、中華系が10%、他にモーン・クメール系、マレー系、ラオス系、インド系が暮らしており、山岳部にはそれぞれの文化や言語をもった少数民族が暮らしています。
公用語はタイ語。バンコクなどの主要観光地のホテル、レストラン、ショップなどではほぼ英語が通じます。一部地方では独自の言語が使用されています。
バーツ(Baht)、補助通貨サタン(1バーツ=100サタン)
硬貨 25サタン、50サタン、1バーツ、2バーツ、5バーツ、10バーツ硬貨の6種類。
紙幣 20バーツ(緑)、50バーツ(青)、100バーツ(赤)、500バーツ(紫)、1000バーツ(グレー)の5種類
国民の90%以上が仏教を信仰しています。少数派としてはイスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教などを信仰する人もいます。タイ国憲法では信仰の自由が保護されているが、仏教徒でなければ国王になることはできません。
日本との時差は-2時間。日本が正午ならタイは午前10時。サマータイム制は導入していません。
電圧は220Vのため、日本の電化製品をご利用のとき変圧器が必要になる場合がございます。
プラグはBF・C・Aタイプがあり、主要都市の大半のホテルが日本と同じAタイプに対応しています。
飲食マナーとして、麺類は音を立てない、器を持ちあげない、器に口をつけないなどが挙げられます。基本的に食事はフォークとスプーンを使用します。お店によってはお箸があるところもあります。
敬虔な仏教徒の国タイでは、女性は僧侶の体や袈裟に触れてはいけません。話しかける場合は必ず距離を取り、現地のタイ人(男性)などに仲介してもらいましょう。また、乗り物では、女性が僧侶の隣に座るのは厳禁です。僧侶の優先席がありますので気を付けましょう。
寺院を観光する際は男女ともにノースリーブやショートパンツ、やぶれたジーンズなど露出の多い服装は避けましょう。場所によっては腰巻などを有料でレンタルしてくれますが、そうでないところでは大変非常識として入場できないこともあります。そうした場所では男女が手をつないだり肩を組んだりというのも好ましくありません。
タイの人々は王室に対してとても深い尊敬の念を抱いています。タイの人々と王室について話題にするときは相手の感情を害さないように注意しましょう。
毎朝8時と夕方6時になると駅などの公共の場で国歌が流れますが、多くの人々は仕事の手を止めて起立し、聞き入ります。
タイでは人の頭は「精霊が宿る場所」として神聖視されています。そのため、他人の頭を触ることは大変失礼にあたるので気をつけましょう。 左手と同様に足の裏も「不浄」とされています。寺院への参拝の際など、仏前に足の裏を向けて座らないように気をつけましょう。
他人の足をまたぐのも失礼な行為とされています。公共の乗り物や劇場などではどうしても通らなければならないこともありますが、必ず一声かけて足をずらしてもらいましょう。
残念ながら旅行者が詐欺やキャッチセールス等の被害にあう事件の報告・苦情が寄せられています。その多くが、少し考えればすぐに“あやしい”とわかるような手口なのです。
旅を快適かつ楽しんでいただく為に詐欺、ペテンやキャッチセールスの手口には十分気をつけましょう。
自分自身を守るために
ツーリスト・ポリス/Tourist Police
ツーリスト・ポリスは外国人観光客の安全を図るために、特別に設けられており「Tourist Police」という肩章をつけています。観光地には、警察署や派出所がある為トラブルの場合は連絡しましょう。
ツーリスト・ポリス(英)
TEL:(局番なし)1155/ 02-535-1641(日本語・英語可)
ジュエル フェスト クラブ/Jewel Fest Club
ジェエル フェスト クラブは The Thai Gems and Jewelry Traders Association (TGJTA) (英) で構成され、貿易促進及び品質保証された商品を扱っている非営利団体です。加盟店には上記のロゴ表示がされております。加盟店の最新リストはホームページをご覧ください。
TEL: 02-630-1390 FAX: 02-630-1398
3月6日(月) - マーカブーチャー(万仏節)*酒類販売禁止日
4月6日(木) - チャクリー王朝記念日
4月13日 ~ 15日 (木~土) - ソンクラーン(水掛祭り:タイ旧正月)
5月1日(月) - 国民労働日(レイバーデイ)
5月4日(木)-戴冠記念日
5月17日(水) - 農耕祭※官公庁のみ休み
6月3日(土)-ヴィサカブーチャ(仏誕節)*酒類販売禁止日
6月3日 (土)-スティダー王妃生誕生日
6月5日(月) -ヴィサカブーチャ(仏誕節)/スティダー王妃生誕生日 ※振替休日
7月28日(金) -ワチラローンコーン国王陛下生誕日
8月1日(火) - アサラハブーチャ(三宝節)*酒類販売禁止日
8月2日(水) - カオパンサー(入安居)*酒類販売禁止日
8月12日(土) -シリキット王太后生誕日
8月14日(月) -シリキット王太后生誕日 ※振替休日
10月13日(金) -ラーマ9世記念日
10月23日(月) -チュラロンコーン大王記念日
10月29日(日) -オークパンサー(出安居)※酒類販売禁止日
12月5日(火) -ラーマ9世生誕日
12月10日(日) -憲法記念日
12月11日(月) -憲法記念日 ※振替休日
※酒類販売禁止日とは。。。
タイではアルコールの販売に規制があります。コンビニエンスストアやスーパー、飲食店などでの販売は11時~14時、17時~24時が基本。
また禁酒日が法律で定められており、主に仏教に関する祝日と選挙の投票の前日と当日、期日前投票日が禁酒日になります。
空港や両替のできるホテルホテル以外では、円・ドルは使えません。
市内の銀行は月~金10:00から16:00まで、観光地やショッピングセンター内の出張両替所は10:00から21:00まで開いています。
国際ブランドがVISA、Mastercardのカードなら、外国人が多く集まる場所、観光客やビジネスマンが利用するような場所であればクレジットカードは問題なく使えます。
しかし観光客があまり訪れないエリアは、クレジットカードが使用できない場合があります。
また、観光地でもバスやトゥクトゥクなどの交通機関や屋台、ナイトマーケットといった場所ではクレジットカードが使えないことが多いです。
タイにはチップの習慣があり、ホテルで荷物を運んでくれたポーターやハウスキーパーには20バーツほどを渡しましょう。
サービス料を含まないレストランで食事をした場合やマッサージを受けた場合も、料金の10%を目安に渡しましょう。
バンコクのホテルに宿泊する際、デポジット(保証金)を求められます。
チェックイン時にクレジットカードを提示しカード情報だけを記録して、デポジットの請求はしないケースとデポジットの金額を一度請求し、チェックアウト時に問題がなければその請求をキャンセルするケースがあります。
購入する場合はコンビニエンスストアやスーパー、飲食店などでは午後2時から午後5時以外となります ※選挙日前日の午後6時から~当日の午前0時までは酒類の販売が禁止されます。また王室関係行事や仏教行事の日には飲酒が禁止されることもあります。
レストランやホテルでは大半洋式トイレですが、観光地などではタイ式トイレの場合があります。
タイ式トイレでは水洗でない場合は便器わきに汲み置きされている水で流します。
また、タイ式ではトイレットペーパーが流せないため備え付けのごみ箱に捨てないといけません。
設置されていない場合もあるので紙を持ち歩くことがおすすめです。
レストランを含む冷房のきいた建物内では、指定された喫煙所を除き禁煙となっています。
また、路上での吸い殻のポイ捨てはもちろん、ゴミのポイ捨て、唾を吐くことも処罰の対象となっています。
日本の外務省が公表している海外安全情報によると、タイの大部分は危険0で安全とされています。しかし一部地域では危険度レベルが1~3に指定されているので、観光先を選ぶときには注意が必要です。
スーパーやコンビニなどで購入できるミネラルウォーターを飲むようにして、水道水や生水は飲まないようにしましょう。
レストランなどで提供される水は一度沸騰させたものが多いですが、心配な方はミネラルウォーターを飲むのがベターです。
タイの医療技術は大変高い水準を誇り、世界的にも高い評価を得ています。そのため海外から多くの人が治療やリハビリに訪れます。人工透析など現地で受ける治療については、各病院に直接お問い合わせください。
バンコク
サミティヴェート・スクンビット病院
133 Klang Alley, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok
日本人相談窓口 020-222-122 (日本語/毎日7時~20時)
バンコク病院本院
2 Soi Phetchaburi 47 Yaek 10, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok
日本人相談窓口 +66 2310 3257(日本語/毎日7時~16時)
バムルンラード国際病院
33 Soi Sukhumvit 3, Khlong Toei Nuea, Watthana, Bangkok
日本語窓口 02-011-3388(24時間日本語対応)
ラーマ9世病院
99 Rama IX Road, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok
総合窓口 +66 (0) 2 202 9999(タイ語/英語)日本語窓口 内線2293
プーケット
バンコク病院 プーケット
2/1 HONGYOK UTIS ROAD, MUANG DISTRICT, PHUKET 83000, THAILAND.
+66 7625 4425
バンコク シリロー プーケット病院
44 Chaloem Phrakiat Rama 9 Road, Wichit Subdistrict, Mueang District, Phuket 83000
+66 76 361 888
チェンマイ
チェンマイラムホスピタル
8 BOONRUANGRIT RD, MUANG, CHIANGMAI 50200, THAILAND
+66-53-920-300
ランナーホスピタル
1 SUKKASEM ROAD KWANG NAKOONG PING CHIANGMAI 50300
+66-81-595-0055(Mr.野澤直通)
タイの交通事情、とりわけ鉄道は東南アジアの中でも発達しています。
中でも首都バンコクにおいては通勤や通学などの生活だけでもなく観光客の足として、とても便利になっています。
鉄道
バンコクとチェンマイを結ぶ北線をはじめ、4つの本線と支線でほぼ全国を網羅。沿線の景色や物売りの姿など、鉄道の旅ならではの旅情を満喫できます。
飛行機
国内線バンコクから主要都市やリゾートへ、タイ国際航空はじめ各社が運航。チェンマイへは約1時間10分、プーケットへは約1時間30分。時間を優先するなら飛行機です。
BTS(スカイトレイン)
高架を走る電車でシーロム・ライン、スクンビット・ライン、ゴールド・ラインの3路線。バンコク中心街を走っていたが、郊外へと路線を伸ばしている。
MRT(地下鉄)
ブルーラインとパープルラインの2路線。ブルーラインは山手線のようにバンコクを一周。王宮方面へ行くのに便利。
ARL(エアポートリンク)
タイ国鉄(SRT)が運営するスワナブーム国際空港とバンコク中心地を結ぶ都市型高速鉄道です。
路線バス
赤バスと呼ばれる冷房なしバスと冷房のあるバスの2種類。路線が複雑で、アナウンスもなく、行き先表示はタイ語のみ。乗りこなすのは大変ですが、慣れれば料金は安いし魅力的な交通手段。
トゥクトゥク
三輪タクシー。タイらしい乗り物のため観光地で客待ちしている。運賃は交渉制。タクシーと同じくらいの料金。
ボート
チャオプラヤー川やセンセープ運河などを、公共の乗り物としてのボートが運行している。路線バスのように利用することができる。
常夏の風土に多様な民族が独自の文化を織りなす南国タイ。国民の95%以上が仏教徒で争い事を好まず穏やかで親切な人が多いため「微笑みの国」とも呼ばれています。タイは世界有数の観光大国で2019年には日本から180万人がタイを訪れ、東南アジアではトップです。
首都バンコクには今流行りのルーフトッフバー、人の生活を垣間見ることができる水上マーケットやナイトマーケット、大型ショッピングモールや市場散策、フォトジェニックのお寺巡り、夜景が綺麗なチャオプラヤー川クルーズなど観光スポットが盛り沢山。
またエメラルドグリーンの海と手つかずの自然が残るビーチ・リゾートの宝庫であるタイには世界的な知名度を誇るプーケットをはじめ、ダイナミックな石灰岩の切り立つ風景が印象的なクラビ、全島がココナッツの木に覆われているサムイ島など、個性的で魅力あふれるビーチリゾートは数えきれません。
その他、遺跡巡り、象乗り体験、ゴルフやダイビング、マリンスポーツ、タイマッサーシやスパ、など観光スポットが多く子供から大人まで楽しめます。
そしてタイ旅行の醍醐味のひとつでもあるタイ料理。タイはグルメ目的で訪れる人が多い国と言われています。 世界三大スープのひとつとして有名なトムヤムクンをはじめ、世界美食ランキング1位に輝いたマッサマンカレー、日本人に馴染みのあるガパオやグリーンカレー、シーフードバーベキューなど、タイに行ったら食べてみたい本場のタイ料理。
タイではレストラン以外でも屋台やフードコートも充実、気軽にタイ料理を楽しめます。
一度行ったらまた行きたくなるタイ。タイには大都会あり、自然あり、歴史や文化が感じられるスポットありと多様な楽しみができます。タイの魅力にハマってみませんか。
タイは仏教の国。実に国民の約95%が仏教徒。タイにはおよそ3万もの仏教寺院があると言われています。寺院は人々の信仰の場であると共に、特に地方においてはコミュニティーの中心としての側面があります。タイの人々にとって寺院は深く生活に根ざした場所です。日々の喜びを共有し感謝する場、教養を与えてくれる場所でもあり、悲しみを癒し、明日からの活力を与えてくれる場でもあります。宗教上の決まりをしっかり守りタイの人々の気持ちを乱すことなく心地よく旅ができるよう心がけましょう。
寺院とは仏教の教えに基づいて建てられたもの。タイは仏教の国なので、3万以上ものたくさんの寺院が存在しています。その中でも世界遺産に登録された寺院やバンコクの有名な寺院は観光名所となっています。
寺院は神聖な場所で、多くの僧侶が修行をしながら暮らしている場所でもあります。タイでは「寺院への喜捨は徳を積むこと」という文化が根付いているため、早朝に食品や日用品を持って訪れる人が多いのもタイの寺院の特徴です。
ワット・プラケオ(バンコク)
バンコクのタイ王宮の敷地内にあるタイで最も高い格式を誇る仏教寺院で、本堂に緑玉石で出来たエメラルド仏を祭るため「エメラルド寺院」とも呼ばれています。チャクリー王朝(バンコク王朝)の始祖となったラーマ1世は1782年トンブリからチャオプラヤー川の東側に遷都。新しい宮殿を建設すると同時に王朝を守護するワット・プラ・ケオが建立されました。
ワット・ポー(バンコク)
18世紀末アユタヤ時代に建立されたバンコクで最も古いお寺です。体長46mの寝釈迦仏で有名なことから別名「涅槃寺」と呼ばれています。ラーマ3世によって医学の府とされたワット・ポーは東洋医学に基づくタイマッサージの総本山となっており、敷地内ではタイ古式マッサージを受けることができます。
ワット・アルン(バンコク)
ワット・アルンとはタイ語で「暁の寺」という意味でチャオプラヤー川西岸にトンブリ王朝を開いたタクシン王ゆかりの寺院です。ワット・アルンのシンボルである高さ約80mの大仏塔は色鮮やかな陶器の破片で装飾されタイ仏教とヒンドゥー教が融合した珍しい仏塔です。塔の上部まで登ることもできます。昼間の白く輝く姿も美しいですがライトアップされた夜景も神秘的で人気があります。
ワット・パクナム(バンコク)
エメラルド色の美しい仏塔とまるで一体となった不思議な天井画がSNSで注目され
フォトジェネリックなお寺として人気があります。
アユタヤ時代に建立され長い歴史を持つ由緒あるお寺ですが、2012年建立された神秘的な空間の広がる5階建て大仏塔、2021年に完成した巨大仏像がつい最近建てられたものだということで話題となっています。
ワット・プラシー・サンペット(アユタヤ)
1491年に建立された寺院。アユタヤ寺院の中で最も重要な寺院で、建立以降に宮中儀式が行われてきた王宮でもあります。
アユタヤの寺院は、破壊されたそのままの姿で保存されている寺院が多いのが特徴です。首都バンコクにあるような地元の人たちが日常的に参拝するための寺院ではなく、歴史的な遺跡として位置づけられています。
ワット・プラタート・ドイステープ(チェンマイ)
1383年ランナー・タイ王国時代、その6代目の王であるクーナー王によって建立された寺院で、チェンマイ市街から約15km西にそびえる標高1080mのステープ山頂にあります。山の途中までは車でアクセスし、その後は徒歩もしくはケーブルカーで山頂まで登ります。
タイ全土から信仰を集める格式高い寺院として有名です。またパワースポットとしても人気のある観光地となっています。
タイ古式マッサーシ゛は、頭の先からつま先まて゛全身くまなくマッサーシ゛を行います。施術者は手の平やヒシ゛やヒサ゛、足なと゛体の色々な部分を使い筋肉を刺激していきます。センと呼は゛れる人体を流れるエネルキ゛ーラインをゆったりとしたリス゛ムて゛刺激し、こり固まった筋肉をゆるめていくことにより、血流か゛促され、自律神経のハ゛ランスか゛整い、人間か゛本来持っている免疫力や自然治癒能力を高める効果か゛あるとされています。またストレッチを行いなか゛ら体をほく゛していくのもタイ古式マッサーシ゛の特徴の一つて゛す。ストレッチを行うことにより柔軟性を高め、疲れか゛たまりにくい体に変えていきます。このため「二人て゛するヨカ゛」ともいわれます。
タイ料理の魅力であり特徴は、「辛さ・酸っぱさ・しょっぱさ・甘さ」という4つの味の組み合わせがベースになり、さらにさまざまなハーブやスパイスの香りが複雑に絡み合って魅惑的な奥深い味わいが生み出されていくところにあります。
それぞれの味が料理の単なるアクセントではなく、味の1つとしてそれぞれが役割を担い融合させて美味しさを引き立たせている料理、それがタイ料理です。
タイ料理は、主に4つの地域によって分類できます。
北部・・・脂が多めながらもマイルドで、辛さは控えめ。
東北部・・・辛味と塩味がきいた濃い目の味付けが特徴です。タイ東北部を「イサーン」と呼ぶことから、この地域の料理は「イサーン料理」と呼ばれます。
南部・・・海に囲まれていることから、魚介類が豊富。生臭さを消すために、ターメリックなどのスパイスを使った黄色く、辛い料理が多いのが特徴です。
中央部・・・北~南の料理の集合体であり、かつ外国の影響を受けた食文化が発達しています。
タイを代表する人気の料理
カオマンガイ
鶏を丸ごと茹でたスープにニンニク、ショウガを加えて炊き込んだご飯にカットした茹で鶏肉を乗せた『蒸し鶏のご飯』で、タイで最も有名な料理のひとつです。 カオマンガイ自体は辛くはありませんが、ローカル食堂や屋台などではタレがタイ人の好みに合うようので非常に辛く作られている場合があるので、辛いのが苦手な人は少量ずつつけて食べるようにしてください。
パッ・ガパオ・ガイ
鶏肉ミンチをガパオ(ホーリー・バジル)で炒め、唐辛子、ナンプラー、オイスターソースなどで味付けるどこの食堂でもあるタイの国民食です。タイでは鶏肉だけではなく豚肉・魚介など様々な食材が使用されます。日本では、香りが強いホーリーバジルがなかなか手に入らないため、日本で食べているガパオライスは本場タイのガパオライスと若干異なります。タイに行ったら是非本場の味をお試しください。
トム・ヤム・クン
世界三大スープの1つとして有名なタイ料理の代表格。トムは煮る、ヤムは和える、クンはエビのこと。トムヤムスープにはパクチーやレモングラス、バイマックルー(こぶみかんの葉)など、さまざまなハーブや唐辛子、スパイス、ライム汁を使用するため「酸味と辛味と甘味」を兼ね備えたコクのあるスープができるのです。またトムヤムクンには2種類のスープがあり、やや白く濁っているこってりスープとクリアに澄んでいるあっさりスープがあります。本場タイで色々なトムヤムスープをお試しください。
ソムタム・タイ
屋台でよく見かけるソムタムはタイ東北部イサーン地方の伝統料理です。ソムは(酸っぱい)、タムは(叩く)という意味で、青パパイヤのスライスをナンプラーやニンニク、ライム、ココナツシュガー、干しエビなどと一緒に叩いて和えます。
プーパッポンカリー
カレー粉、オイスターソース、チリインオイルでワタリガニを炒め、ココナッツミルクと卵でとじた料理です。カレー粉で炒めたカニとフワフワの卵の味わいは折り紙つきで、日本で最も有名なタイ料理の一つです。シーフードのお店であれば何処でも食べることはできますが、やはりプーパッポンカリー発祥のお店「ソンブーン」で一度は食べてみたいものです。
クイッティアオ・ナーム
米の麺を使ったタイ風ラーメン。タイには麺やスープの種類がたくさんあり組み合わせを自由に選べます。「麺」+「具」+「スープ」という順番で注文をし、自分好みのラーメンを作ってもらうのがタイのスタイルです。 お店の卓上には4種類の調味料(ナンプラー・酢・粉末唐辛子・砂糖)が用意されていて、好みの味に調整して味わうのが習慣です。自分流に味をアレンジできるのもタイ風ラーメンの魅力です。
タイ王国の歴史と5大王朝
タイ北部には100万年前ほどから人が部族単位で住んでいました。また、タイの東北部では4000年前から3000年前ほどに描かれた岩絵が見つかっています。この東北部のウドーンターニー県には世界遺産のバーンチェン遺跡があり、農耕文明が見つかっています。
それからモン族の国家であるドヴァーラヴァティー王国が6世期末から11世紀ごろまでタイ中央部と北部に成立しました。そして、カンボジアのクメール王朝がタイ北東部に拡大して9世紀ごろから13世紀ごろまで支配していました。
クメール朝が衰退しはじめて、13世紀初頭にタイ族によるスコータイ王朝が始まります。スコータイ王朝は三代目のラームカムヘーン王時代に領土は拡大して、上座部仏教の布教や1283年にタイ文字の考案など大きな功績を残します。
また、同時期にチェンマイを中心としたランナー王朝(1297年~1775年)がありましたが、経済力を背景にして支配下におきます。
スコータイ王朝は約200年間続きましたが、アユタヤ王朝の族国になりランナー王朝もビルマの属国となるのでした。
1351年にタイ中央部でアユタヤ王朝が成立します。アユタヤ王朝は地理的に周辺国との交易に便利だったので拠点となって発展しました。スコータイ王朝を吸収して、クメール王朝にも攻め込みます。
また、その後、大航海時代を迎えたヨーロッパ、そして日本から商人が来て国際交易港として発展します。
しかし、1765年から1767年までミャンマーとタイの泰緬戦争(たいめんせんそう)が発生して、アユタヤ王朝は完敗して滅亡しまいます。
トンブリー王朝は、タークシン王1代15年のみの短期王朝時代です。
カンボジアに侵攻する一方で、タイを狙うミャンマー軍からの防衛戦に追われました。その結果として、首相にあたる地位であったサムハナーヨックのチャオプラヤー・チャクリー(後のラーマ1世)たちによって、タークシンは処刑されます。
トンブリー王朝は15年ほどで終わります。
チャクリー王朝が現在の王朝になります。
タークシンを処刑したチャオプラヤー・チャクリーは、ラーマ1世となり1782年にラタナコーシン王朝を始めます。
ラーマ1世は、首都をチャオプラヤー川の内側(現在のバンコク)に遷都し、
1939年の「ラーマ8世」時代に、国名を「シャム(サイアム)」から「タイ」に変更しました。
そして、現在のワチラーロンコーン国王が「ラーマ10世」として即位しています。